Q.毎日お手入れしているのですが、なかなか肌がいうことをきいてくれません。いまさらですが、正しいスキンケア方法を教えてください。(大阪府M･T)
A.スキンケアは、毎日のことだけに自己流になってしまうことも多いようです。正しいスキンケアを工程別に紹介して行きましょう。
1,クレンジング
クレンジングで落とすのは、油性のメイクアップ料です。クレンジング剤は油分と界面活性剤のバランスでシート、オイル、ジェル、クリーム、ミルクなどに分けられていますが、油分も水分も多すぎないクリームタイプがおすすめです。すすぎも含めて１分程度で終わらせ、ゴシゴシこすらないように注意しましょう。
工程は次のとおりです。
①クレンジング剤の適量の半分を皮脂の多いＴゾーンからなじませる。
②残りの半分を頬などのＵゾーンに卵を割らない程度の力でなじませる。
③目元や口元などの細かいところになじませる。
２，洗顔
洗顔の目的は洗浄です。最近は肌に潤いを残したり美白効果があったりする洗顔料がありますが、洗浄という効果を考えると、かえってその後のスキンケアの妨害になることもありますので、固形石鹸の使用をおすすめします。工程は次のとおりです。
①清潔にした手で、顔をぬるま湯で素洗いする。
②洗顔料を手に取り、水を加えながら空気を含ませるように泡立てる（泡立てネットはスピーディーにたっぷりの泡をつくれますが、水が少なくても泡立ってしまうので、適正な洗浄濃度にするためにも水と空気を含ませながら手のひらで泡立てましょう）。
③ＴゾーンからＵゾーンへと進む。
④ぬるま湯で十分にすすぐ。冷水はＮＧ。
３，化粧水
化粧水は、肌をみずみずしく整えることを目的に使用します。使用感の好みで選んでもいいですが、自分に必要な美肌効果のあるものを選ぶのも一つです。ニキビ、シミ、シワ、毛穴のたるみなど、あらゆるお肌の悩みに対応してくれるビタミンＣ誘導体入りの化粧水がおすすめで「リンパ酸パルミチン酸型（ＡＰＰS）」が、効果が高いとされています。
使用量は化粧水によって異なるので、取扱説明書の用量を守って顔全体にさっとなじませる程度に塗布し、手のひらで叩いたりしないようにします。
４，美容液
美容液の特徴は、有効成分が豊富に含まれていること。肌に潤いや栄養を与える、スキンケアの重要な要です。保湿目的で選択するならセラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分が配合されているもの美白目的ならビタミンＣ誘導体やアルブチン、カモミラＥＴなどの美白成分を含むものを選び、メラニンの生成を抑える効果のあるものが配合されているか確認します。アンチエイジング目的なら、レチノールやナイアシン、ポリフェノールなどの有効成分を配合したもの、特にハリや弾力の元となる線維芽細胞に働きかける成分が多く含まれているものがよいでしょう。
ここでも気をつけたいのが使用量です。適量をつけることで効果が得られる設計なので用量を守りましょう。
外側からのケアだけでなく、健康なお肌には内面の健康も重要です。十分な睡眠、バランスのとれた食事、規則正しい生活など、生活環境を整え、内と外からスキンケアに取り組みましょう。
（全理連中央講師会・フェイシャル部会）
この記事は理楽TIMES 第421号より抜粋しました。
