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こちら理容室BLOG

2011.07.29

実践理容クリニック(頭皮マッサージの力加減を教えて下さい)

Q 私は最近、頭皮マッサージを始めたばかりで、力加減がよくわかりません。一番つっぱって硬い部分は、少しの力でマッサージしても若干痛いのです。こういう部分は、多少痛くてもマッサージを続けるべきでしょうか?大体の力加減を教えてください。(岩手県 I・K介 18歳)
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A マッサージや指圧などの力加減を言葉で説明するのは非常に難しく、学校や講習会などで教える時にも苦労するところです。
マッサージの歴史は古く、ヒポクラテスの時代(B4~5C世紀)の医術にも取り入れられており、「皮膚の上から力学的な刺激を加えて生体反応を引き起こし、それによって体の変調を整え、病気の予防や健康増進に役立てる技術」として体系化れていました。
生体に及ぼす効果というのは大きく分けて機能昂進効果と機能抑制効果、つまり「興奮作用」と「鎮静作用」が現れますが、どちらが現れるかというと、刺激の強さ、刺激の度合い、刺激の継続時間などにより変わります。
刺激が強ければ強いほど機能の抑制効果は高まり、刺激が弱ければ弱いほど機能の昂進効果は高まります。これは「アルトン・シュルツの法則」と呼ばれています。
また、弱い刺激は生命活動を活性化し、中程度の刺激はこれを促進し、強い刺激はこれを阻害し、強すぎる刺激はこれを停止させてしまいますが、刺激継続時間が長いと抑制効果が高まり、短いと昂進効果が高まってきます。
例えば、肩コリなどで筋肉や筋が硬くこっているような場合は、やや強めの刺激を短時間与えますが、頭の場合は頭頂部に筋肉がありませんので、血行不良が起こっているような場合は弱めの刺激を長時間行います。力を入れると効果的と思ってギュッギュッと強く行ってしまうと、毛細血管を切ってしまったり、組織を破壊してしまうようなことも起こる場合があります。
学校などで指導する時には、ヘルスメーターなどを母指で押させて5kgとか3kgの力加減を体験させたりもしますが、刺激を受ける感覚は人によって違うため、ある人にはちょうど良くても、別の人には強すぎたり、弱すぎたりすることがありますので、最終的には技術者とモデルにそれぞれ同じにやって見せて体感させることをします。
一応の目安として刺激を5段階に分け、①触るだけ=刺激はほとんど0、②軽く弱く押す=気持ちが良いと感じる程度、③適度に押す=少し痛いと感じる程度、④強く押す=かなり痛いが我慢できる程度、⑤強烈に押す=我慢できない・・・、とします。
人により感じ方は違いますので、②~④を適宜使い分け、痛いけれど気持ちが良い「イタキモ」の状態が良いでしょう。
(全理連中央講師 板羽忠徳)

この記事は理容展望より抜粋しました。




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