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ヘアカラーリング剤は使用目的に合わせて様々なタイプがあります。
　本来、髪を染めることは少なからずリスクを負うものです。さらに間違った使用方法で髪に大きなダメージを与えてしまう場合やアレルギーを起こしてしまうこともあります。目的別に正しい知識を持って、自分に合ったヘアカラーリングを楽しみましょう。　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
≪ヘアカラーリング剤のタイプによる毛髪への影響≫
◎永久染毛剤(ヘアカラー)
　色持ちは良いけど、アルカリや酸化剤を使うので髪が傷む。
◎半永久染毛剤(ヘアマニキュア)
　色素は少し内側まで浸透するけど、髪は傷まない。色持ちは２～４週間。
◎一時着色料(カラースプレーなど)
　毛髪の表面だけだから髪は傷まない。でも、シャンプー１回で落ちる。

Ｑ、ヘアカラーをすると髪が傷むってほんとう？
　Ａ，これは永久染毛剤と呼ばれ、毛皮質と毛髄質のメラニン色素を脱色したうえで、毛髪の内部に浸透して化学反応で色素をつくるので、色持ちがよく、白髪を染めたり髪をいろいろな明るい色に染めることができます。反面、毛髪へのダメージは避けられず、トリートメントなどで十分なケアが必要です。また、体質などによりアレルギー反応を起こしてしまうことがあります。必ずパッチテストを行いましょう。
　　　【長所】色が抜けにくく長持ちする。色鮮やか。
　　　【短所】ダメージあり。
Ｑ、ヘアマニキュアの色持ちはどのくらい？
　Ａ，手軽に楽しめるヘアマニキュアは半永久染毛料で、色素を毛小皮と毛皮質の少し内側まで浸透させますが、毛髪内部で化学反応によってできた色素ではないので、シャンプーのたびに色落ちして２～４週間で元通の色に戻ります。髪の毛への影響は小さく、アレルギーを起こす心配もありませんから、ヘアカラーを使えない人にも使えます。なお、皮膚につくと取れにくいので注意しましょう。
　　　【長所】ダメージはほとんどない。
　　　【短所】２～４週間で色落ちする。皮膚着色する。
Ｑ、カラースプレーなどの使い方は？
　Ａ，一時着色料と呼ばれいろいろなタイプがありますが、これらは色素を毛髪の表面に付着させるだけですので、髪にダメージを与えたり、アレルギーを起こすこともありません。だから、ヘアカラーが使えない人やワンポイントで色を楽しみたい人には便利です。ただし、水溶性なので１回のシャンプーで色が落ちます。
　　　【長所】ダメージなし、種類が豊富。(カラースティック、カラークレヨン、へアマスカラ)
　　　【短所】汗や雨で色落ちする。

《ワンポイントアドバイス １》
Ｑ、パーマとヘアカラーはいっしょにしても平気？
　Ａ，いっしょにすると髪に相当なダメージを与えます。最低でもパーマをしてから１週間は空けてからヘアカラーをしてください。また、ヘアカラーを先にするとパーマ液で変色したり、色が落ちてしまうことがあります。同時に行う場合は、パーマをしてからヘアマニキュアを行ってください。
　　　
《ワンポイントアドバイス ２》
Ｑ、ヘナでは黒く染まらない？
　Ａ，１００％ヘナは黒く染まりません。黒く染めるために酸化染料が、配合されたものは違法です。アレルギーのある人は注意しましょう。ヘナはオレンジ系に染まります。また、ヘナに青系の天然色素を入れて茶系の色合いにすることがあります(合法)。