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こちら理容室BLOG

2012.08.02

実践理容クリニック(めまいや動悸、ほてり、脱毛と神経の関係は?)

Qこのところ体調が不安定で、生理不順が続いたり、円形のような脱毛が起こってきました。友達に「自律神経がおかしくなったのでは」と言われましたが、自律神経と脱毛の関係って...?
(山梨県M・Y子 24歳)

A自律神経は私たちの意思に関係なく働いている神経で、その中枢はホルモンの場合と同じく間脳の視床下部というところにあります。ここから出た神経細胞は、交感神経と副交感神経となって内臓の諸器官や分泌腺などに分布して、皮膚では交感神経が刺激されると、エネルギーを発散するように体の活動を活発にし、発汗の促進、立毛筋の収縮、血管の収縮などが起こり、副交感神経が刺激されると、この反対の症状になってエネルギーを蓄積するように休息と疲労の回復をもたらします。
他にも生体にとって最も基本的な循環、呼吸、消化、代謝、体温維持、分泌、排泄、生殖など、さまざまな器官を自律的に調節してホメオスターシス(恒常性)の維持を行っています。
交感神経と副交感神経は全く逆の作用を持っていて、これらの神経系がその時々に応じて車のアクセルとブレーキの役をして、順調な生命活動をもたらしているのですが、緊張状態やストレス状態が過度に長く続くと、交感神経のみが働いたり、バランスが崩れて両方が働いたり、あるいは働かなくなったりして、先にあげたような自律神経の失調が起こるようになってきます。こうなると高血圧、めまい、動悸、息切れ、呼吸器困難や胸の圧迫感、肩こりなどの循環器症状や、更年期症状、生理不順、生理痛、のぼせ感などの婦人科症状、胃痛、便秘、下痢、膨満感、などの消化器症状、膀胱炎、頻尿、残尿感などの泌尿器症状、喉の異常、耳鳴りなどの耳鼻咽喉科症状、目の充血、眼精疲労などの眼科症状などとともに、皮膚科の症状として脱毛、神経性蕁麻疹、皮膚掻痒症などのさまざまな体の不調を訴えるようになっています。
このような自律神経のアンバランスが引き金となって起こった症状を「自律神経失調症」と呼んでいます。特に円形脱毛症などは、病因としては自己免疫説が有力ですが、精神的因子の関与による自律神経機能の異常も発症の一因と考えられていますので、皮膚科だけでなく神経科や心療内科などを受診することをお勧めします。
生理不順に関しては婦人科を受診して、甲状腺機能障害、副腎機能障害、卵巣嚢腫、多嚢胞性卵巣、糖尿病、膠原病などの病気やホルモン値に異常がないかどうかを調べてもらう必要があります。
歯の噛み合わせの異常によって、自律神経失調による脱毛が起こることが動物実験から報告されていますので、歯科で噛み合わせをチェックしてもらうことも必要かもしれません。
(全理連名誉講師 板羽忠徳)


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この記事は理容展望より抜粋しました。

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