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こちら理容室BLOG

2012.09.12

実践理容クリニック(美容家のSさんの本に「顔そりはくすみの原因」「女性の肌にカミソリをあてれば、肌は悲鳴を上げて脂を出したり、皮膚を硬くします」と書いてありましたが、どうなのでしょうか? )

顔そりが「くすみ」の原因になるのか?ですが、結論を先に言えば「NO」ということになります。
 一般には肌が透明感を失った状態を「くすみ」といい、肌の表面的な現象ですが、その原因については4つ大別されています。いずれも皮膚の光学的な性質に影響されるもので、血流によるものが36%、
メラニン色素によるものが14%、血流とメラニンの複合型が32%を占め、残りの18%は角質層の肥厚やキメの粗さ、毛穴が目立つことなどによるものとされています。
 このように血行不良がほとんどを占めており、加齢による皮膚表面の毛細血管の萎縮、疲労による血流の減少などにより酸化型ヘモグロビンの血中濃度が減少することによって皮膚色の赤みが減少して起こります。また、
過度の疲労時に目のまわりに起こる「くま」の場合は血流が滞留したことにより青黒く見えるもので、血流滞留性の「くすみ」と言われています。
 顔そりは「剃る」という行為が「皮膚を削る」ような印象を与え、強く剃ったり、ガリガリ剃れば本当に皮膚表面を必要以上に削ってしまいますが、プロが行う顔そりは肌の状態に)合わせてソフトに行うことから、
ムダ毛をなくし、古い角質を除去し、毛穴の汚れを除去できること、顔そりの時に蒸しタオルを使うことなどから水分も保持され、弾力のあるみずみずしい肌になり、さらに顔そり後の肌はキメが整いお化粧のノリが良くなることから、
むしろ顔を明るい感じにすることができるのです。
 ご質問の本には「繊細な女性の肌にカミソリを当てれば、ガードを無くした肌は悲鳴をあげて脂を出したり、自らを守るために皮膚を硬くします」と書かれていますが、顔そりをすることにより皮脂が多くなる、
皮膚を硬くする、産毛はリンパ節を守るためにある、というような因果関係などのデータや論文などはいろいろ探してみてもありませんでした。
 「車は交通事故を起こすことがあるから危険か?」というと、免許を持たない人が運転したり、無謀な運転をした場合は危険度が増しますが、「免許を持った人が交通法規を守り、正しい運転をしていれば役に立つ便利なモノである」
というように、カミソリを使うからと言って一概に危険や害があるというものではなく、プロが正しく行えば、安全で肌の状態を整えて良くし、リラックス効果やストレス解消効果など与える技術でもあるということができます。
 自分で顔そりをすると、ついつい強く行いすぎて肌を荒らし、炎症などのトラブルを起こしてしまうことがありますので、顔そりは経験豊富なプロの理容師に安心して剃ってもうらうようにしましょう。
(全理連名誉講師 板羽 忠徳)
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この記事は理容展望より抜粋しました。

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