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「カミソリ負け」シェイビー通信vo15

2016.08.25 / 肌の知識

今回は、顔そり負けのブツブツはなに? のおはなし。

 

【剃りすぎ!】

先日、来店されたお客様の顔がカミソリ負けで真っ赤、ところどころにブツブツも、聞いてみたら新品のカミソリでガリガリやったらしい。

 

【赤いブツブツの正体】

これは、「尋常性毛瘡(じんじょうせいもうそう)」というもの。
カミソリ負けは、髭剃りの際に、皮膚の表面まで削り取ってしまうことで起こります。
このとき、傷口から「ブドウ球菌」などの菌が侵入すると、炎症を起こして、ニキビのような赤い湿疹ができてしまうのです。
炎症が治まっていないのにそのまま毎日髭を剃り続けていると、細菌がどんどん繁殖し、湿疹が治まらないどころか、化膿してしまうこともあります。

また、湿疹や化膿を繰り返し起こしていると、色素が沈着したり、皮膚が肥厚したりすることもあります。
症状がなかなか治まらないときは、そのままにせずに、皮膚科受診をおすすめします

 

【尋常性毛瘡の予防】
尋常性毛瘡を予防するためには、髭剃りの際に肌を傷つけないことが大切。
そこでお客様には、肌にやさしい髭の剃り方を教えてあげましょう。
 

*其の一
いきなり髭を剃らずに、まずは肌と髭にぬるま湯などで十分に水分を与え、髭をやわらかくしましょう。
時間に余裕があるなら、お湯に浸したタオル(ジプロックに入れて電子レンジも可)で、肌や髭を温めるのもオススメでしょう。

 
*其の二
肌の滑りを良くするために、シェービング剤をつけましょう。

 

*其の三
髭はほとんどの場合、上から下に向かって生えているので、毛の流れに沿って順反りしていきましょう。
このとき、剃る回数が多いほど、肌を傷つけやすくなるので、なるべく一回のストロークを大きくするのがポイントでしょう。

 

*其の四
ひと通り剃り終わったら、もう一度シェービング剤をつけ直し、剃り残した部分だけ逆剃りをしましょう。
ただし、逆剃りは肌への負担が大きいので、カミソリ負けしやすい人は、できるだけ逆剃りの回数を抑えましょう。

 

*其の五
髭剃りが終わったら、冷水で洗顔し肌を清潔にしたあと、保湿化粧水と乳液でしっかりと保湿をしましょう。
保湿化粧水の代わりに、アフターシェーブローションを使うという手段もありますが、アルコール(エタノール)やメントールが入っているアフターシェーブローションは、刺激が強く肌を乾燥させやすいので、注意しましょう。

 

*其の六
尋常性毛瘡は、肌が乾燥していたり、免疫力が低下していたりするときに起こりがちです。髭剃りの後だけでなく、洗顔や入浴をしたあとは、必ず保湿ケアをする習慣を持ちましょう。また、睡眠不足は免疫力を低下させる原因になるので、しっかりと睡眠時間を確保することも大切でしょう。

 

*其の七
髭剃り道具のお手入れも忘れないようにしましょう。
カミソリの刃が汚れていると肌荒れの原因になるため、使い終わったらしっかり洗い流し、清潔に保管しましょう。
どんなに気をつけても、髭を剃るたびに肌が荒れてしまうという方は、脱毛を考えるという手もあるでしょう。
毎日髭を剃る必要がなくなるため、肌荒れのリスクを避けることができるでしょう。

最近では髭脱毛もめずらしいことではなくなっているので、検討してみては如何でしょう。