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「耳毛のお話」シェイビー通信vo14

2016.08.21 / シェイビー通信

年をとると共に気になる体毛『耳毛』のお話
顔剃りをしていて気になる部分に耳のうぶ毛がありますね。
年配の男性で、耳毛が太くなり、まるで切った髪の毛が耳に入ったのかと思うぐらいモサモサに伸びている人もいます。しかし、若い人や女性で、そういった方を見たことはありません。

なぜ男性だけが、年をとると耳毛が目立つようになるのでしょうか?

 

男性ホルモンの影響

男性の耳毛が、年を重ねるごとに濃く、長くなりやすいのには、「男性ホルモン」が大きく影響しています。

人の体毛は、大きく分けると、「無性毛」と「性毛」との二種類に分類することができます。無性毛とは、眉毛、まつ毛、頭髪などのように、生まれた時から生えている体毛です。それに対して性毛は、第二次性徴の時期(思春期)に目立ってくる体毛のことで、男性ホルモンの刺激を受けて、太く、長く、濃い毛になる特徴があります。皆さんも思春期に気になり、脱毛した経験があるのでは?

性毛は、さらに「両性毛」と「男性毛」に分けることができます。
両性毛は、陰毛やワキ毛のように、男女ともに生えている体毛のこと。

一方、男性毛は、髭や胸毛、背中の毛、手足の濃い毛などのように、男性にだけ生えている体毛で、耳毛も、この男性毛に含まれるのです。
このため、男性の耳毛は、年をとるに従って、目立ちやすくなる傾向があるのです。

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加齢による毛周期の変化の影響

年をとると男性の耳毛が濃く、長くなるのには、毛が生え変わる周期(毛周期)が長くなることも関係しているといわれています。

耳毛は、老若男女を問わず、誰にでも生えている毛ですが、もともとは、毛周期が短く、うぶ毛のように、細く柔らかい毛の段階で抜け落ちてしまうので、あまり目立ちませんでした。しかし加齢とともに、毛周期が長くなると、耳毛が太く、硬く、長く成長するようになり、目立ってしまうのです。

 

耳毛の処理

耳毛の処理は、耳毛カッターや毛抜きを使えば、自分でも手軽に行えますが、いくら抜いたりカットをしても、気がつけばまた生えてきてしまう。しかも 耳毛は、ヒゲや鼻毛などと違って、自分では見えづらいので、ついつい処理を忘れてしまうという人も多いのではないでしょうか。

そこで、定期的に耳毛の処理 をするのが面倒だという人は、クリニックで、耳毛の永久脱毛をするのも良いかもしれません。しかし、レーザー脱毛は照射威力が強いので、医療機関でしか扱えません。エステサロンの場合は、「光脱毛」や「フラッシュ脱毛」などが用いられますが、威力が弱いので、十分な効果を得るためには、高いお金を払い長期間サロンに通う必要があります。それなら自分で処理をするか、床屋さんでキレイにしてもらった方がいいですよね。

 

鼻毛脱毛のワックスで、耳毛脱毛もできるのでは? と、お考えのあなた。耳の皮膚はデリケートですし、見えない部分なんのでワックスが奥まで入る恐れもあります。自分で行うことはおすすめしません。

基本的に人間の体毛は大事なところを守るようにできています。耳や鼻のように穴があいている器官は、どうしてもゴミやほこりがたまりやすいので、それらをブロックする役割がひとつ。それから、冬場などは冷たい外気をシャットアウトして、機能を維持する役割もありますね。

しかし、耳毛も鼻毛も他人が見て気持ちのいい物ではありません。エチケットとして常にきれいにしている事が大切です。