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「頭皮のケアについて」シェイビー通信vo10

2016.08.01 / 髪の知識

季節の変わり目の頭皮ケア

シャンプーはどうすればいいの?

皆さん、お盆も過ぎ北海道は朝晩肌寒くなってきましたね。

これからは、秋・冬に向かっての頭皮ケアについてお話したいと思います。

 

乾燥した頭皮はかゆくなるの?

頭皮がかゆくなる原因は、いろいろなものがありますが、秋から冬にかけて、もっとも考えられるのは、「乾燥」によるものです。

私たちの頭皮の表面には、細胞が何層にも積み重なってできた「角質層」という薄い膜があるんですが、健康な状態の角質層は、水分を保持した角質細胞が、レンガのようにきっちりと並んでいて、その間をセラミドなどの「細胞間脂質」が埋め合わせていることで、しっとりと潤っているんです。

さらに、角質層の表面は、皮脂と汗が混ざり合ってできた「皮脂膜」という天然のクリームがコーティングしています。これによって角質層は、外部の刺激が肌の中に侵入したり、肌内部の水分が蒸発したりするのを防ぐバリアの役割をもっているのです。

ところが、頭皮が乾燥すると、角質層をコーティングしていた皮脂膜が失われ、角質層の細胞間脂質も不足して、角質層がスカスカになっていきます。すると、バリア機能が十分に果たせなくなるので、外部からの刺激が、皮膚の内部に直接加わるようになり、普段なら何ともないようなちょっとした刺激までが、かゆみの原因になってしまうのです。

 

シャンプーは何度でも?

かゆみが気になるからといって、1日に何度もシャンプーをしたり、爪を立ててゴシゴシ頭皮をこすりながら洗ったりするのは止めましょう。

 

どんなシャンプーが良い?

頭皮のかゆみは使っているシャンプーの洗浄力が強すぎる可能性もあります。一般的なシャンプーではなく、アミノ酸系のシャンプーや無香料無着色の無添加シャンプーなど、洗浄力がマイルドで、刺激が少ないものに変えてみると良いかもしれませんね。
 

まずはお湯だけで

シャンプーをつける前に、まずはお湯だけで頭皮と髪を流します。この段階で髪の毛についた汚れはほとんど落ちてしまいます。

シャンプーは、残りの髪の毛の汚れと頭皮の汚れをキレイにする、というイメージで洗って下さいね。
 

軽く泡立てて

シャンプーを直接地肌につけると地肌への刺激が強すぎてかぶれの原因になったり、すすぎで十分に落とせず洗い残しになってしまいますので気を付けてください。

まずはシャンプーを手に取って軽く泡立ててから使いましょう。

 

爪を立てずにやさしく

先ほど書いた通り、髪の毛の汚れはお湯で流した時点でほとんど落ちています。
シャンプーは髪の毛を洗うのではなく、頭皮を洗うものなので、指の腹を使い頭皮マッサージしながらやさしく丁寧に洗ってください。

頭皮にかゆみがある場合など、つい力を入れすぎたりしまったり爪を立てたりしてしまうこともあるかもしれませんが、これはいけませんよ。

頭皮に傷がつくと、かぶれたり後々の抜け毛の原因にもなりますので、指の指紋の中心辺りを使い、丁寧に洗いましょう。
 

しっかり流し・しっかり乾かす

シャンプーで洗い終わったら、しっかりすすいでください。
シャンプーが頭皮に残ってしまうと頭皮を刺激し、トラブルの原因になります。
シャンプーのぬめりが取れたから良いのではなく、3分から5分はすすぐようにしてください。

シャンプー後はしっかり髪の毛を乾かすようにしてください。
髪の毛を濡れたままにしておくと、雑菌が繁殖し頭皮が不衛生な状態になってしまいます。
タオルで十分に水分を拭き取り、ドライヤーを使いましょう。
ドライヤーは髪に近づけすぎないように離した状態で、同じ部分に熱風を当てないようにしましょう。頭皮も髪の毛も熱に弱いです。

皆さんは御存じでしょうが、なかなか実行している方は少ないのではないでしょうか?
季節はもうすぐ秋になりそしてすぐ冬となります。あっという間ですが、これまで書いたように、乾燥する気候となりますね。
皮膚や頭皮も乾燥して、お疲れ気味ですね。

これからの季節、頭皮ケアをしっかりとして、ご自身もそうですが、お客様もそういった声が聞こえてくると思います。
そう言うときにしっかりとしたアドバイスをしてあげてくださいね。

今回はこれで終わりにしたいと思います。